Creative.Design

デザイン

LINDELIN / DESIGN

形、色、文字、余白。私たちが大切にする考えを、目に見える関係として組み立てます。

Lindelin / Visual identity

ひとつのロゴに込めた、創作の原点

八芒星、旋律、そしてひとつのドット。世界の捉え方と、音楽・美術・システム設計のつながりを、私たちは Lindelin のロゴに重ねています。

Creative

八芒星 / 創造の広がり

共通の中心から八方へ。異なる文化、表現、発想が出会える余地をつくります。

Lindelin

ワードマーク / 音楽の原点

「旋律」を名前に選び、この視覚表現の中心に音楽を置いています。

Creative.Colors

ドット記法 / 創作のつながり

クラスとメンバーの関係を借りて、多彩な表現をひとつの創造につなぎます。

01 / Eight directions

八方へ広がり、中心でつながる

八芒星の着想は、中国文化の「四面八方」にあります。東西南北とその間の四隅が、周囲のあらゆる方向を示す。一方だけを向くのではなく、自分と世界全体との関係を見つめる姿勢です。八つの先端は事業分野の数ではなく、外へ開かれたあり方を表しています。

背景には、天地、人、秩序を結びつけて考える中国の伝統思想への関心もあります。方位は空間を知る手がかりであると同時に、天体の観測や時の把握、建築の配置とも結びついてきました。「天人合一」という思想から私たちが受け取るのは、自分を孤立した存在とせず、自然や文化、他者との関係のなかに位置づける視点です。

ロゴでは、八つの方向が外へ伸びながら同じ中心を共有します。異なるものを受け入れる広さと、それぞれが調和する秩序を、ひとつの形に持たせたい。音楽、ゲーム、美術、システムが別々の方向へ育っても、互いに切り離されないこと。それが、この形に私たちが託した願いです。

文化的背景:故宮博物院 · 方位・時間・空間設計

02 / Origami

一枚の紙から、形の可能性へ

八芒星の表現には、日本の折り紙からの着想があります。とりわけ惹かれるのは、正方形の紙一枚を、はさみや糊を使わず、折ることだけで変化させるという条件です。限られた素材でも、折り線の位置や向き、順序によって、動植物や器物の豊かな形が生まれます。

私たちがロゴに取り入れたのは、特定の折り紙作品の輪郭ではなく、折るという考え方です。直線が面を分け、折れが角をつくり、重なりが前後を感じさせる。平面の記号でありながら、折り上げ、再び開くような気配を幾何学のなかに残しています。

折り紙は、日々の暮らしで折る、包む、しまうという所作の丁寧さにもつながります。私たちはそのなかに、正方形や直線を大切に扱う美しさを感じます。装飾を足すだけでなく、ある素材をよく見つめ、ひとつの折れによって全体の表情を変える。その感覚を大切にしています。

文化的背景:Web Japan · 折り紙と折形の歴史

03 / Transparent colors

色の出会いが、奥行きを生む

Lindelin の八芒星の部分拡大。回転し、重なり合う幾何学的な色面
ひとつの形に、ふたつの見方。折り重なる面と、透けて重なる色。

この星は、回転させて重ねた透明な色見本カードでもあります。不透明な面で下を隠すのではなく、下の色も画面に参加させる。個々の輪郭を残しながら、重なった場所に新しい色の関係が生まれます。折り紙のような構造に、透ける色の層を重ねた表現です。

透明な色材を通すと、重ねた色だけでなく、下地や光による見え方の違いにも目が向きます。私たちはその見方を、平面のロゴへと置き換えました。特定の素材の光学特性を再現するよりも、手前と奥の層が同時に存在する感覚を大切にしています。色は面を埋めるものにとどまらず、奥行きを伝える手がかりになります。

この重なりは、分野を越えて創作する私たちの感覚にも通じます。音楽のリズムはインターフェースへ、美術のレイヤーの捉え方は構造へ、システムの思考は複雑な表現の連携へ。それぞれの経験を一色に溶かしきるのではなく、違いを残して出会わせることで、新しい表現を探しています。

04 / Lindelin

旋律を、名前に

Lindelin は、トールキンが築いたクウェンヤの語彙の系譜に由来します。現代のネオ・クウェンヤの語彙集では「旋律・曲調」を表し、初期クウェンヤの語にも遡ります。構造を持ちながら、人の感覚に直接届くものとして、私たちは旋律を名前に選びました。

旋律には、音と音の距離、展開、休止、回帰があります。そして、規則だけでは説明しきれない感情があります。それは私たちが創作を考える出発点です。音のない作品でも、リズムや関係、感じ方への関心は続いています。

八芒星が創造の広がりを担う一方で、Lindelin という文字は音楽の原点を残します。一方が方向を開き、もう一方が声を与える。互いを置き換えるのではなく、一緒に語るロゴでありたいと考えています。

語源:Eldamo · lindelin(melody, tune)

05 / Creative.Colors

ドットにも、意味がある

Creative.Colors は、プログラミングのドット記法を借りた名前です。私たちの構想では Creative がクラス、Colors がそこからアクセスし、呼び出すメンバー。ふたつの英単語を飾りとして並べるのではなく、創造と、そこから展開する色彩との関係を表しています。

Colors は複数形です。ロゴの複数の色であると同時に、同じ創作の原点から生まれる多様な可能性でもあります。大文字と小文字の組み合わせも、間のドットも、この名前の一部です。

プログラムの言葉を選んだのは、システム設計やソフトウェア開発も私たちの創作だからです。旋律、色彩、構造をひとつのロゴで語るように、音楽の感覚、美術の視点、開発の思考を合わせて、ひとつの作品に向き合っています。

06 / Proportion & space

比率と余白に、秩序を置く

ロゴの構成には、黄金比と白銀比の補助線を参考にしています。シンボル、ワードマーク、Creative.Colors の大きさの関係、要素の間隔、周囲の余白を計算し、配置を組み立てました。鮮やかな八芒星、伸びやかな文字、軽やかな手書きの線が、それぞれの声を保ちながらひとつになることを目指しています。

比率は、私たちにとって設計の道具です。最初に何が目に入り、要素同士がどう呼応し、どこで視線を休ませるかを考えるために使います。余白も、何かを置いた後の残りではありません。形を読み取り、色が呼吸できるようにする構成の一部です。

計算と感覚は、私たちのなかでは矛盾しません。構造が表現を支え、視覚的な判断が最終的な見え方を決める。見る人がひとつずつ意識しない距離にも、この作品に向き合った時間が含まれています。

Creative.Colors

異なる言葉で、同じ原点を語る

世界へ開かれた姿勢、折ることの細やかさ、色が出会う可能性、旋律の感性、システムの秩序。このロゴには、私たちが大切にするものを重ねています。別々にも存在できる経験が、ここではひとつの名前になっている。そのことに、私たちは深い意味を感じています。

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